mifuyun’s 障がいのある子を育てるDays

ちょっと聞いたことがない遺伝子疾患がある娘P子を育てる日々のDiary

就業技術科の生徒、手帳が取りたい①

P子が通っている学校は、「知的障害特別支援学校高等部・就業技術科」で、

障害者雇用での企業就労を目指し、専門的職業教育を実施する学校です。

 

応募資格において、

「◆ 知的障害がある者」が第一の条件になっています。

出願の際、「知的障害の程度が証明できるもの(愛の手帳(療育手帳)の写しまたは医師診察記録)」の書類を提出しなければなりません。

 

しかし、P子は中3の時点で、療育手帳(東京都では「愛の手帳」という名称)は所持できていませんでした。


それまでに、医療機関等でWISC‐Ⅳを2回受けており、全検査IQは70後半~80前半という結果(ばらつきもありますが、それはまた別の機会に)。

知的障害であることが証明される療育手帳が交付されるには、

「基準としてIQがおおむね70以下(自治体によっては75以下)で、日常生活や社会生活に支障が出ている」ことが要件となってきます。

P子のIQ結果は微妙ですが、コンディションによりIQの数値など当然いくらか変動することを合わせて考えると、取得の可能性ありと思えます。

 

ただ、児童相談所で実施される検査は田中ビネー知能検査で、P子が受けたWISCではなく、また、田中ビネーのIQはWISCの全検査IQより数値的に10くらい高く出ることも多いため、生活の上で大いに困っていても、境界知能の子は普通にはじかれてしまいます。

実際、P子は児童相談所に2回判定(小6・中3の時)に行きましたが、交付の対象とはなりませんでした。

そこで、就業技術科を受験する際には、「知的障害の程度が証明できるもの(愛の手帳(療育手帳)の写しまたは医師診察記録)」の書類のうちの、

「医師診察記録」をかかりつけの医師(児童精神科)に書いてもらい、無事入学できたわけです。

 

しかし、障害者雇用枠での就労を目指すので、在学中になんらかの障害者手帳を取得しなければなりません。

入学してしばらく経ったころ、在学中に障害者手帳が取れず、企業就労できなかった先輩がいるという恐ろしい❕❕話をある先生からされ(何のためにがんばって就業技術科の入ったのか😢…となりますね)、P子母も手帳取得に向けて行動するようさり気なく促しがありました。

 

~②へ続きます